セカンドオピニオン second opinion

セカンドオピニオン外来

セカンドオピニオンとは、現在の主治医から病状について十分な説明を受けているものの、患者様が他の医療機関の医師の意見を聞き、納得して治療方針を決めていただくことをサポートする制度です。

セカンドオピニオンを受けていただくメリット

日常診療のよくある現実の風景をお話しします。医師は、様々な背景を背負って患者様に治療法を提案しています。

ケース1

内視鏡医であれば、内視鏡手術か外科手術か迷うような状況で内視鏡手術に偏って誘導してしまうケース

ケース2

外科医であれば、内視鏡手術で治るようなケースでも外科手術のスケジュールを立案してしまい、内視鏡手術の選択肢を提案されていないケース

ケース3

医師が、診療ガイドライン・治療ガイドラインを重視するあまり、がんは治ったものの患者様のQOL（Quality of life：生活の質）が大きく損なわれてしまい、永続的な幸福感の著しい低下を招いてしまった

ケース4

担当医師や病院が内視鏡手術や外科手術の件数を、増やすことを目標に掲げている場合。よって担当医師が、経験症例数が少ないのにも拘わらず、自分の力量を越える症例にチャレンジして合併症を起こしてしまうケース

ケース5

患者様が、主治医と信頼関係が構築されていなかったので不安となり、セカンドオピニオンを行使した。結果としてセカンドオピニオンの担当医師から提案された治療法と主治医からの治療法が合致したので、主治医との信頼関係が深まることになり納得して治療を受けることができた

セカンドオピニオンを受診する前に

高難度の症例の場合は、エキスパートとそうでない医師との間で治療の際の合併症リスクは、差が出てきます。まず、ご自分の病気の治療に対してエキスパートが必要なのか、そうでないのか確認していただく必要があります。また、主疾患（食道がん・胃がん・大腸がんなど）以外に、心臓、肺や腎臓などの合併症の影響で治療のリスクが高いと説明されているのかもご確認ください。

セカンドオピニオン受診前の事前準備いただく資料

セカンドオピニオンをご希望の方は、現在おかかりの主治医から事前に診療情報提供書に内服薬、今まで行ってきた治療、今後の治療方針などを記載いただき、血液検査結果、超音波検査、CT、MRI、PET検査などの画像データや病理組織診断結果報告書をご用意の上、ご予約下さい。

相談対象外となる方

以下の場合は、相談の対象外となります。

• 患者様ご本人とご家族以外からの相談
• 診療情報提供書および血液検査・CT、MRI、などの画像データ病理組織診断結果報告書などの画像データをご持参あるは郵送できない場合
• 主治医がセカンドオピニオンを受けることを了承していない場合
• 相談内容が、当院医師の専門外の場合
• 医療事故、訴訟に関する相談
• 主治医に対する不満等
• 死亡された患者さんを対象とする場合

セカンドオピニオン相談時間と費用

30分以内	8,000円
30分超～45分以内	12,000円

セカンドオピニオンは「来院していただいての対面診察」と「オンライン診察」の2つの方法から選択いただくことができます。遠方の患者様は、提供しています。