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血便・下血 hematochezia・melena

血便・下血の症状を認めた場合は、なるべく早めに医療機関に受診するようにしましょう。

血便と下血の種類

血便とはいっても原因疾患によって、色調が微妙に異なります。以下に大別しました。

鮮血便

真っ赤な新鮮な血液とともに排出される便
原因として想定される疾患例:大腸がん・大腸ポリープ・痔疾患・腸管出血性大腸菌感染症(O157感染症)など

赤黒い便(暗赤色;赤色と黒色が混じった色を呈している)

原因として想定される疾患例:大腸憩室出血など
場合によっては、内視鏡的止血術を行い入院が必要になる可能性もあります。

黒色便(タール便)

原因として想定される疾患例:胃潰瘍・十二指腸潰瘍・急性胃粘膜病変

胃潰瘍・十二指腸潰瘍

場合によっては、内視鏡的止血術を行い入院が必要になる可能性もあります。

粘血便(;血液と粘液が混じった便)

原因として想定される疾患例:潰瘍性大腸炎・クローン病・アメーバ性腸炎

潰瘍性大腸炎 クローン病 アメーバ性腸炎

血便・下血の検査

まず、問診を聴取し、上記のどの種類に該当するのかを、必要があれば便の色を確認するために直腸診を行い血便・下血の状況を現認する場合もあります。

血液検査

貧血や炎症の有無を確認します。

胃カメラ検査

黒色便の場合は、胃カメラ検査を大腸カメラ検査より先行して行うことを推奨いたします。

胃カメラ検査

大腸カメラ検査

いろいろな疾患が想定されますが、まず大腸カメラ検査による診断を行い、その先の治療につなげてまいります。

大腸カメラ検査

血便・下血から想定される疾患)

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