胃痛 epigastralgia
胃痛の症状で部位はみぞおち辺り（心窩部）の痛みです。まずは、問診をお伺いします。胃の周囲には、胆のう、胆管や膵臓などのみぞおちの痛みに関与する臓器が取り巻いています。患者様は胃の痛みだと思って来院したら、最終診断は胆石による胆のう炎（たんのうえん）あるいは胆管炎だったということもしばしば日常臨床では経験されます。
それに留まらず他の臓器の関連もありうるので注意が必要です。上腹部（みぞおち部分）の検査は腹部超音波検査（腹部エコー検査）と胃カメラ検査が相補的（お互いに補い合う）な役割をしております。胃カメラ検査を行う前に、非侵襲的（お体への負担が少ない）な腹部エコー検査（腹部超音波検査）を行って、肝臓・胆のう・膵臓等の異常がないことを確認する必要がある場合があります。
下記のように原因疾患がありえますので、付随する症状や症状が出現する機序も異なります。よって治療法もことなりますので、疾患別解説をご参照ください。
緊急性の高い胃痛
以下の項目にあてはまる場合は、早めに医療機関に受診するようにしましょう。
- 我慢できないほどの強い痛みがある
- 吐血・黒色便を認める
- 冷や汗がでる
- 歩くと痛い部分に響く
- しばしば嘔吐するようになった
- 発熱を認める
胃痛の原因疾患
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胃痛の検査
胃カメラ検査
胃がんやピロリ菌関連の慢性胃炎をはじめとした、器質的異常の有無を検索します。
腹部エコー検査（腹部超音波検査）
胃痛（みぞおちの痛み）を感じた場合に、原因は食道・胃・十二指腸などの消化管とは限らず、胃カメラ検査以外の検査で症状の原因が診断されることがあります。肝臓・胆のう・膵臓などの疾患が否定できない場合は、検査を推奨します。
血液検査
貧血や炎症の有無などを検索します。
胃痛の治療
上記疾患別に治療を行います。