• 4月 8, 2026

ガスがたまっておなかが張る(腹部膨満感)・おならが多い・臭い

下腹部の張り(腹部膨満感)・おならが多い・臭い場合の原因

腸内細菌の変化

高脂肪・超加工食品などの過剰摂取、飲酒、ストレス、加齢などにより悪玉菌が増殖して、「おなかが張ったり」、便秘や下痢、腹痛、動脈硬化、がんの原因になったりします。
悪玉菌は過剰に増殖すると、臭いのある物質を産生するようになります。

大腸がん・腹水

特に進行大腸がんや大型の大腸ポリープは、腫瘍が急速に増殖するため、血流の栄養が追い付かなくなり、一部が脱落壊死(だつらくえし:細胞が死滅し、ぬけおちること)することを繰り返しながら育っていきます。
腫瘍そのものが、腐敗臭や卵の腐った臭いを呈することもしばしばです。
また腹水には、がん性腹膜炎が原因の腹水とアルコール性肝硬変などが原因の場合があります。

高FODMAP食の過剰摂取

発酵食品、豆類、小麦、乳製品などを過剰摂取することにより小腸までで分解・消化・吸収されにくくなった状態で、大腸に運ばれ、発酵するなどしてガスを発生し、下痢・便秘・腹痛・「下腹部の張り」を感じやすくなります。

慢性便秘症・便秘型過敏性腸症候群

腸の蠕動(ぜんどう)運動が低下し、便が長時間、大腸に滞留していることにより、直接的な「お腹の張り」を感じることになります。
また前述した悪玉菌を増殖させることにより、「お腹の張り」を感じやすくなります。

お腹が張る・おならが臭い時に疑われる病気

大腸がん・大型の大腸ポリープ

前述のように特に大腸がんや大型の大腸ポリープは、腫瘍が急速に増殖するため、血流の栄養が追い付かなくなり、一部が脱落壊死(だつらくえし:細胞が死滅し、ぬけおちること)することを繰り返しながら育っていきます。
壊死物が腸液に混入するため腸内細菌が乱れます。

過敏性腸症候群

血液検査と大腸カメラ検査で、炎症や腫瘍などの器質的異常が除外されてから過敏性症候群の診断に到ります。
下痢型・便秘型・混合型・分類不能型があります。
正式にはガス型というものは、ありません。

≫過敏性腸症候群について

大腸憩室症・憩室炎

大腸の筋肉層が弱くなり、内側から圧力が上昇して袋状に突き出て形成されます。
これが多発したり、大型の憩室だったりすると便が溜まりやすくなりや細菌が発生し、腸の蠕動(ぜんどう)運動が低下し、腸管ガスが滞留してお腹が張ったり(腹部膨満感)」、ウサギの糞のような便を排出することが多くなったり、腹痛が生じることがあります。

婦人科・泌尿器系腫瘍

良性・悪性を問わず、消化器系の検査を行って、病気が否定されてもなお「お腹が張る」違和感が残る場合には、この領域の検査を行うように推奨します。

お腹が張る・おならが臭い時に行うべき検査

大腸カメラ検査(大腸内視鏡検査)を行います。
上腹部にも症状がある場合には胃カメラ検査・腹部超音波検査を行います。
緊急性がある場合にはCT検査を優先する場合もあります。
必要に応じて血液検査を行います。

検査で、がんやポリープなどの異常を認めなかった場合

生活習慣・食事内容の問診内容から、患者様に合った生活指導・食事指導や必要な場合には薬物治療を行います。

おならや腹部膨満感でよくある質問

Q:高脂肪食品とはどんなものがありますか?

A:豚肉・牛肉(サーロイン、バラ、ロース、カルビなど)・加工肉(ハム・ベーコン・ソーセージなど)、鳥の皮、乳製品・油脂:(バター、チーズ、マヨネーズ、ラード)、魚(サンマ、サバ、イワシ、ウナギ)・その他魚のトロ部分、ナッツ類、アボカド、菓子・揚げ物(ファストフード、ポテトチップス、ケーキ、チョコレート、パン類(クロワッサン))等が挙げられます。

Q:悪玉菌とはどんな菌ですか?

A:ブドウ球菌、ウェルシュ菌、大腸菌(有毒株)などで、普段から腸内に存在しているのですが、増えすぎると便秘や下痢、お腹が張ったり、動脈硬化、がんの原因にもなります。
ウェルシュ菌は、アンモニア・インドールなどの便やおならの臭いの原因となる物質を産生します。

Q:FODMAP食とは、どんな食事のことですか?

A:Fermentable(発酵性)、Oligosaccharides(オリゴ糖):豆類、小麦、玉ねぎ、ごぼう、納豆 など、Disaccharides(二糖類):牛乳、ヨーグルト、アイスクリーム、クリームチーズ など、Monosaccharides(単糖類):りんご、すいか、アスパラガス、はちみつ など、And polyols(ポリオール):きのこ類、セロリ、さつまいも、キシリトール 、ソルビトール この頭文字をとってFODMAPという呼称が付いております。
低FODMAP食を推奨することになりますが、有効性の判定は2か月程度が目安となるでしょう。

Q:大腸憩室ができる原因にはどんなものがありますか?

A:加齢により大腸の筋層が弱くなり、内側から圧力がかかると袋状に突出しやすくなります。
便秘や慢性的な下痢で腸の動きが亢進し、腸の壁にかかる内圧が上昇します。
食物繊維の不足により腸管運動を異常に亢進させる要因となるとされています。
豚肉・牛肉・加工肉の過剰摂取、肥満、運動不足、喫煙などの食習慣・生活習慣も原因とされています。
一度、形成されてしまうと薬剤治療などで消失させることは困難なので、下血や憩室炎などの合併症を引き起こさないように上手く付き合っていきましょう。

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